8.カウンセリング、心理学との出会い

 


そんな超常的な能力を持つ方の1人から、カウンセリングをすすめられます。

 

私はこれだけ苦しんでいたのに、カウンセリングに偏見を抱いていました。

 

「カウンセリングを受けるのは、精神的に弱い人間だ。

私は、身体は病んでいるけれど、心は病んでいない」

 

そんな、ヘンテコなプライドがあって、カウンセリングを受けるのは、すごく嫌でした。

 

でも、

「カウンセリングを受けないなら、私はあなたをもう診ない」

と言われ、渋々、嫌々、カウンセリングを受けます。

 

カウンセラーさんも、そんな私の事情はご存じだったので、会うなり、

 

「私はただ、○○さんに言われて来ただけです。

特に話したいこともありません。

悩みもありません」

と、失礼なことを伝えました。

 

でも、そのカウンセラーさんは、辛抱強く、私と対話して下さいました。

そして、1時間経過する頃には、

 

「カウンセリングって凄い!」

 

と衝撃を受けます。

 

自分でも気づいていない心の内面を、魔法のように解き明かしていくのです。

 

「え、私って、そんなこと考えていたの?思っていたの?」

と、ビックリさせられました。

 

これは、心の中の「無意識」を、カウンセラーさんが気づかせてくれたのです。

 

意識には、

 

  • 普段、自分で自覚している「顕在意識」と、

 

  • 無自覚で、自分自身が気づききれていない「潜在意識(無意識)」

 

の2つがあります。

顕在意識と潜在意識(無意識)の割合は、ナント

 

顕在意識:1%未満

潜在意識(無意識)=99%以上

 

と言われています。

 

 

つまり、私たちは、

「自分では気づいていない意識(無意識)」に翻弄されている

ということなのですね。

 

 

この「無意識」は、

自分を苦しめる「心のクセ」

でもあります

 

ですから、

無意識に気づければ、心のクセも理解でき、

苦しみは、解消されていきます。

 

初めてのカウンセリングで衝撃を受けた私は、

すぐに、カウンセリングや心理学にどっぷり、ハマるようになります。

 

 

 

「エニアグラム」を学ぶ

カウンセリングは、自分にとって、面白くて仕方のないものになりました。

 

1週間に1度、カウンセリングを受けていましたが、

毎週毎週、得るものばかりで、夢中になりました。

 

毎日でも、カウンセリングを受けたいくらいでした。

 

 

更に、このカウンセラーさんは、

「エニアグラム」

という、心理学の一つの分野を教えて下さいました。

 

 

これがまた、魔法のように衝撃で、自己探求・他人理解に欠かせないものとなりました。

 

「エニアグラム」

は、仏教と同じ程度、2600年ほどの歴史のあるもので、

心のクセ・方向性を理解するためには、とても有効なツールです。

 

エニアグラムとの出会いは、私にとって、有益なものでした。

 

個人カウンセリングとは別に、

グループワークでもエニアグラムを学ぶことで、

心の奥底を探求する面白味を感じていました。

 

その後、心理学の様々な手法を勉強していきますが、

私が心理学で最も役立ったのは、このエニアグラムの概念です。

 

今も、皆さまにアドバイスを行う際は、

仏教の智慧を柱にしながらも、

この「エニアグラム」も重要な要素として活かしています。