59.スティサート師にお会いする

 

この頃、初めて、スティサート師にお会いする機会に恵まれました。

「お会いした」といっても、zoomでのオンラインでしたけれどね。

 

スティサート師は、説法を読んでいた時の印象と、変わらない方でした。

優しさと、包み込むような包容力のある方。

見習いたいところが、たくさん、ある方でした。

 

お会いできたこと、お話しできたことに感激し、とても嬉しい気持ちが生じましたね。

 

私からは、

  • 勝手に師と思っているということ
  • ここ数ヶ月の体験

などを、簡単にお伝えしました。

 

スティサート師は、

業の話や、「共に精進していきましょう」といったことを、話してくださり、それも、とても嬉しく感じました。

 

 

真理を伝えていきなさい

中でも、印象的な内容だったのは、ここ数ヶ月の私の体験をお聴きになり、

「(あなたが体得した真理を、)人に伝えていきなさい」

と、アドバイスして下さったことです。

 

「人に伝えることで、あなたも成長する。
私も、人に伝えることで、とても得るものがあった」

とも、おっしゃられていました。

 

その言葉は、ありがたいものでした。

そして「伝えることで、私自身が成長できる」ということも、よく理解できます。

 

ただし、当時の私には、とても人に伝える余裕がありませんでした。

だって、ジェットコースターのように、心がメチャクチャに動き回っていて、息も絶え絶えな時でしたから。

それに、人に伝えるには、まだ智慧が無さすぎる。
「もっと修行して、智慧が生じなければ、無理だ」とも思っていました。

 

だから、とてもありがたいお言葉でしたけれど、

「それは今ではないな。もう少し機が熟してからだな」

と、思っていました。

でも、そのようにアドバイスして下さったことは、心に沁みました。

 

「もっと精進して、人に伝えられるように成長しよう」

と、より一層、励みになりましたね。

 

 

僧侶と同じ

また、スティサート師は、
私が心理カウンセラーとして、人の苦しみからの解放のお手伝いをしていることに、喜びの気持ちを、表してくださいました。

 

「立場は違うけれど、あなたと私は、同じことをしているのですよ。

あなたは、出家している訳では無いけれど、僧侶と同じことをしているのです。

そして、お互い、今世で涅槃に至れるかは分かりませんが、共に、精進していきましょうね。」

 

この言葉にも、感激しましたね。

 

「出家」という形を取っても取らなくても、同じことをしているのだ。

とても嬉しく、「形・形式にこだわらなくて良いんだ」と思わせて頂きました。

 

 

「バイマーイ」と命名

さらに、お会いして数日後、通訳をして下さった方からメールを頂きました。

スティサート師が私に、「バイマーイ」というニックネームを名付けて下さったとのこと。

タイでは、通常、ニックネームで呼び合うのだそうです。

お会いした時に、スティサート師からニックネームを聞かれたのですが、日本人の私には、ニックネームがありませんでした。

 

そこで、ニックネームが無かった私に、師がつけて下さった、というわけです。

 

バイマーイ(baimaai)とは、タイ語で「葉っぱ」の意味だそう。

 

苗字の「林」から、

自然な感じと、やわらかいイメージ

を連想してくださった、とのことです。

 

それ以来、スティサート師には、「バイマーイ」と呼ばれています。

まさか、お坊さんに名前を付けて頂けるとは、思ってもいませんでしたので、感激しましたね。

 

ステキで、感動した出会いでした。