18.タイ「スカトー寺」での瞑想修行2
クモと同居のクティ
さて、スカトー寺に到着して、私のクティ(小屋)を紹介され、目が点になりました。
スカトー寺には、たくさんのクティが建てられていましたが、
その中でも、私が案内されたクティは、ボロイ、汚い・・・
何でも、タイの在家修行者さん達が、
集団でスカトー寺に滞在していたので、
新しく綺麗なクティは、その方々に優先して提供されていたとのこと。
個人で参加して人には、
タイ人であれ、日本人であれ、古いクティが提供されていました。
古さはともかく、中に入って、更に絶句。
前に滞在されていた人たちが、残していったであろうゴミの後、汚い床。
隣がトイレ&シャワー室なのですが、
その水道の配管が私のクティに設置されているので、
隣のクティの人がシャワーを使うと、
滝のような騒音が鳴り響く。。。
そして何より、直径40~50cmくらいの、
日本では見たことがないくらい大きなクモが、
お住まいになっていらっしゃる。。。
今思えば、他の人にも手伝って頂いて、
クモにはお退きになって頂ければ良かったのですが、
そんな発想が無く。。。
スカトー寺に滞在中、
恐怖心とともに、クモと同居することになりました。
過酷な修行環境
クティの問題だけでなく、
気候の問題も、悩みの種になりました。
常夏のタイのイメージと裏腹に、その時のスカトー寺の最高気温は、20度以下。
更に、ずっと雨が降っているので、日がささない。
さ・寒い。。。
クティはボロイので、隙間風は至る所から入ってくるし、
説法を聞いたり瞑想するお堂は、壁も無い解放感抜群な所で、外にいるのと変わらない!
つまり、身体を暖める場所が無い!
お坊さんたちは、タートルネックのセーターを着始めたけれど、
日本人たちは、そんなの用意してきていない。。。
身体を洗うには、水のシャワーしかないので、
ガタガタ震えながら、水シャワーで身体を清める。。。
私がスカトー寺に滞在当時、
他にも何人かの日本人修行者がいらっしゃいましたが、
風邪をひく人続出!
男性の中には、シャワーを浴びず、
着の身着のままの選択を取る方もいました。
私は、20歳で体調不良になってから体温調節機能が上手くいかず、
寒さは非常に身体にこたえるので、
備えが無い状態での寒さは、大変しんどかったです。
さらに、雨期中で、湿気が半端ない!
洗濯をして干しても、いつまでたっても、ビショビショのまま。
何なら、更に湿気を吸ってる??
帰るまで乾かなかったので、何着か、洋服は捨ててきました。
クティのこと、寒さの件と、
本当に、「修行!」という感じでした(^^;