32.心理カウンセラーになる
職場復帰に向けて頑張りましたが、結果的に、休職期間満了で退職となりました。
それまで、カウンセラーになりたい気持ちはありつつも、今までの仕事にも未練はありました。
でも、退職となったことで全く未練が無くなり、
「これでカウンセラーになれる、自分はカウンセラーをやるのだ」
という気持ちが強く沸き上がりました。
「カウンセラーになりたい」というより、
「自分はカウンセラーをするのだ、カウンセラーになるはずだ」
というような、「やりたい・やりたくない」ではなく、
カウンセラーになるレールに乗っている、
カウンセラーになるのは既定路線、
そんな感覚でした。
これまで、いくつかカウンセラー養成講座に通ったりしましたし、心理療法も様々勉強してきましたし、何より、自分の心と向き合い続けてきたので、
正直、カウンセラーとしては、既にやっていける力はあると、自負していました。
でも、カウンセラーとして活動をするには、もっと社会的に通用する資格も欲しいなと思い、
人事と退職の話をした直後に、職場のカウンセラーさんの所に向かい、
「おススメのカウンセラーの資格を教えて頂きたい」
と聞きに行きました。
カウンセラーさんから、
「産業カウンセラーがおススメ」
とアドバイスを受け、すぐに産業カウンセラー協会に電話したところ、
「今年度の養成講座の受け付は締め切ったけれど、たまたまさっき、キャンセルが出たので、1週間以内に料金を振り込んだら、受講できる」
とのことでした。
「これは縁だな。カウンセラーになるように、道が開かれているな」
と感じ、受講することになりました。
産業カウンセラー協会の養成講座は、カウンセリングの基本中の基本である「傾聴」を、時間をかけてじっくり学べるもので、非常に実り多いものとなりました。
1年間の学びのあと、学科と実技の試験をパスして、産業カウンセラーの資格を取得しました。
心理カウンセラーになる夢が、実現したのです。
カウンセラーになる道は、あらかじめ引かれていたような感覚で、
あれよあれよという間に、気がついたらカウンセラーになっていた、
そんな感じでした。
様々な事柄・様々な人の縁によって、導かれてカウンセラーになったような感覚で、
全ての縁に、深い感謝の念を抱いています。