4.原因不明の体調不良

 

忘れもしない、20歳、大学3年の9月。

 

ある日突然、強烈なめまいと吐き気に襲われ、
起き上がることができなくなりました。

 

その時は、30分ほどで症状は治まりましたが、
その日を境に、体調不良が始まりました。

 

めまい、吐き気、頭痛・頭重、倦怠感、身体のこわばりなどで、
起き上がることもままならない日が増えていきます。

 

病院で様々な検査をしても、原因は不明で対処法がありません。

 

「こんな身体で将来どうなるのかな?」

という不安を感じ始めます。

 

 

体調不良の原因が、

医療ミス

だとわかったのは、2年後のこと。

 

大学3-4年生の時、病院から処方されてアレルギーの薬を飲んでいたのですが、

その時の薬が極めて不適切なものだったことが判明したのです。

 

就職の為に引っ越し、病院が変わったことがきっかけでした。

 

新しい病院でそれまで飲んでいた薬を告げたところ、

診察していた先生は絶句され、しばらくの沈黙の後、次のようにおっしゃいました。

 

「この薬は、極めて重い病気・症状の場合に一時的に飲む薬です。

あなたの症状で処方する薬では断じてありません。

こんなに強い薬を2年間も飲み続けたら、

身体がボロボロになっているはずですよ」

 

先生の言葉を聞いた時、あまりの衝撃で頭がボーとなり、

「この先生の様子が、『絶句』というものなんだなあ。初めて見たなあ」

と、どうでも良いことを考えていたのを、よく覚えています。

 

その強い薬は、この日を境に飲むのを止めましたが、

その後、健康体に戻ることはありませんでした。

年を重ねるごとに、症状のバリエーションも増え、悪化していきました。

 

体調不良は、25年以上たった今も続き、

日常生活は、大きく制限されたままです。