28.マインドフルネス瞑想が、日本に広まる
この頃、画期的なことが起こりました。
NHKが、ストレスに有効な手段として、「マインドフルネス瞑想」を紹介したのです。
マインドフルネス瞑想は、ヴィパッサナー瞑想のことですね。
天下のNHKが放送して下さったおかげで、一気に日本中に、瞑想が広まりました。
それまで、「瞑想」とか「仏教」と言うと、
奇異の目で見られることが、少なくありませんでした。
日本では、オウム真理教をはじめ、新興宗教によるトラブルも多かったことから、当時は、
「宗教・仏教・瞑想」というものに、拒否反応を示す方も多かったのです。
以前、お見合いをしたのですが、
「タイに瞑想修行に行った」
と話したら、お相手の親御さんが、
「宗教をやっている人がお見合いするなんて、常識はずれ、迷惑!」
と、仲人の方に怒鳴り込んできた、
なんて悲しい経験も、していたくらいです。
ですから、それまでは、
「瞑想」とか「仏教」は、同じ志を持つ方以外には、話さないように、隠していました。
それが、NHKのおかげで、「瞑想」が市民権を得たので、嬉しかったですね。
心療内科のような医療機関でも、「マインドフルネス療法」を取り入れるところが、徐々に増えていき、
薬に頼らず、苦しみに対応しようとする動きも出てきて、「良い傾向なだ」と思っていました。
また、マインドフルネス瞑想が流行ったおかげで、書籍や、誘導瞑想のCDが、多く出版されるようになったことが、非常に役立ちました。
誘導瞑想のCDを活用すると、集中しやすくなるので、
CDを活用して、再び、型のある瞑想を始めるようになります。
ただ、今回は、「苦しかったら、無理してまでやらない」と決め、
無理矢理やらないように、気を付けていました。
また、私の周囲でも、マインドフルネス瞑想を始めるようになり、効果を実感する方が出てきました。
それを目の当たりにしたとき、
「やっぱり瞑想って、心の安定・成長に、必要不可欠の手段だな」
と、実感しました。
これ以降、
したい時は瞑想を頑張る、
上手くできない時は、無理矢理やらない
というスタンスで、細く長く、型のある瞑想を続けるようになります。