70章 智慧の種をまく
あるとき、主催していた「善友の集い」で、これまでの体験を話す機会がありました。
その際、こんな言葉が自然と出たのです。
「皆さんは、苦しみとから解放される体験をしていない。
だから、私の話を理解できないと思います。それは当然です。
私は、理解してもらおうと思って、話しているのではありません。
これは、種まきです。
いつか、種が育つかもしれない。その為の種まき。
種をまかなければ、始まることも無い。
だから私は、種が成長することを願って、今、種をまきます」
そう、私は気がつくと、
「智慧の種をまく者」
になっていたのです。
苦しみから解放されるための、智慧の種。
種は、まいただけでは育ちません。
土壌、水、適切な温度、時間。
そういった様々な要因の結果、発芽し、大きく育ちます。
智慧の種も、まいただけでは育ちません。
でも、私ができることは、ただ、種をまくことだけです。
智慧は、話を聴いただけでは、本を読んだだけでは、育ちません。
必ず、自分自身で実践し、真理を体感しなければ、智慧は育たないのです。
仏教では、実践することを「修行」と呼びます。
苦しみを滅することができるのは、あなた自身だけです。
ぜひ、一緒に、苦しみから卒業しましょう!
「苦しみから解放されたい。」
そう真摯に願う方に、私は尽力を惜しみません。
私の前半生は、
「苦を知り、苦を滅する人生」。
そして気が付くと、
「智慧の種をまく人生」
に変わっていました。
私の道は、
在家で苦しみから解放され、
在家で苦しみ人々に、智慧の種をまくこと。
私の道が見えたところで、
この「苦しみからの解放の道 — 70章の記録」も終わらせて頂きます。
