17.タイ「スカトー寺」での瞑想修行1
「タイのお寺に瞑想修行に行ってくる」
と両親に伝えたら、
ビックリ仰天、大反対でした。
体調不良の娘を、いつも心配していたわけですから、それも当然です。
私も体調不良が心配でしたが、行きたい気持ちの方が、はるかに上回っていました。
でも、さすがに1人では心もとないので、
スカトー寺訪問希望の日本人の方をご紹介頂き、
ご一緒に行くことになりました。
仏教が根付いているタイ
スカトー寺は、バンコクからバスで6時間ほどの所にあるので、
まず、バンコクで1泊しました。
電車に乗ると、日本でいうところの「優先席」に、
お年寄りや身体の不自由な人、妊婦さんのマークと並んで、
お坊さんマークが書いてあります。
つまり、お坊さんは、席を優先される対象なのですね。
また、バンコクの街中では、
小学生~中学生くらいの、可愛らしいお坊さん達をはじめ、
多くのお坊さんを目にしました。
早朝は、このお坊さんたちに対して、
人々はこぞって、お食事のお布施をします。
スカトー寺に行く前から、仏教の香り漂うタイに、
ワクワク興奮しました!
また、タイの方が、皆さん、とっても優しかった☆
地図を持ってキョロキョロしていると、
すぐに10人ほどの人が集まって、
「あっちだ」
「いや、こっちだ」
と道を教えてくれる。
大きな荷物を持って、駅の階段を上ろうとしたら、
どこからともなくボランティアの人が現われ、
荷物をサッと持って運んでくれる。
日本人も、親切な国民性だと思いますが、
日本人の場合、人目や、相手からどう思われるのかを気にして、
親切な行為を思い切ってできないことも、多々ありますよね。
でも、タイの人は、そんなためらいが無い。
良いと思ったことは、すぐに行動に移す。
だから、人によっては、「ありがた迷惑」と感じることもありそうですが、
そういったことを歯牙にもかけないのは、南国らしい国民性ですね。
日本人が、学びたいところだなと感じました。
念願のスカトー寺
さて、バンコクからバスに揺られて6時間。
広大な森の中に立てられたスカトー寺に、到着しました。
タイのお寺は、3パターンほどに分類されます。
①まず、街中に建立された豪華な寺院。
主に経典の勉強する学問派のお寺です。
②それから、村にある寺院。
村に根付いたお寺では、村人の為に、祈りや儀式、集会が行われます。
③そして、スカトー寺のような、森やジャングルの中に建立された、質素な寺院。
森のお寺は、本格的な瞑想修行を行う場です。
そんな森の寺院、スカトー寺は、一大リゾート地みたいでした。
森の広大さ、自然の豊かさに圧倒されると同時に、
修行する人の多さにも驚きました。
瞑想修行や読経などを行う建物を中心に、
僧侶や在家信者やが寝泊まりする小屋(クティ)が、
広大な敷地内に何十棟も建てられている。
私が訪れた時は、それらのクティは、全て埋まっていて、空きがありません。
修行する場ですから、静かですが、
100人くらいの人は、いそうな感じです。
スカトー寺を訪れたのは8月。
タイは雨期にあたり、雨安居といって、皆が瞑想するシーズンなのです。
タイには、「一時出家」というシステムがあり、
雨安居の時期だけ出家する方も多く、
この時期は、一気に僧侶の数が増えます。
さらに、在家の方も、仕事を休んで瞑想修行をするので、
お寺は賑わうという訳です。
(瞑想修行する場合、職場は有給休暇となります・羨ましい!)
家族連れで、修行に来られている方も多く、
日本ではありえない光景に、ビックリしました。
中には、家族と一緒に来た、中学生くらいのお子さんもいて、
キョロキョロしながら、大人を真似て瞑想する姿に、
「この子が頑張っているのだから、私も頑張ろう!」
と励まされました。