42章 真理を体感する

 

私が体感した「5つのこと」は、何を意味するのか。

 

「5つのこと」とは、「真理(ダンマ)」です。

私は、真理を体感したのです。

 

真理とは、

「無常・苦・無我・縁起」

等を指します。

 

 

無 常

常ではないこと。変化するということ。

一切のもの(現象)は、生じては変化し、滅していく、安定が無いこと。

 

そのために、どれだけ「ああなって欲しい、こうなって欲しくない」と願っても、

思い通りにならずに、「苦しみ」が生じる

 

・「楽しい」という感覚がずっと続いて欲しい、と思っても、消えていってしまう。

・「不安」という感情が生じて欲しくない、と思っても、生じてくる
(でも、自然と消えていく)

・「老いたくない」と思っても、肉体が変化する

・「壊れて欲しくない」と思っても、スマホを床に落とせば、壊れる

・「ずっと愛して欲しい」と願っても、愛は冷める(変化する)

 

 

無 我

一切のもの(現象)は、無常であり変化するため、

真の実体・固定化された自我は無く、「状態」に過ぎないこと。

 

だから、「ああなれ、こうなれ」とコントロールする主体が無い。

様々な要因が、生滅変化しながら依存しあう「流れ」でしかない。

 

 

縁 起

一切の現象が、始まりも終わりもなく、

「原因と結果」という、因果・因縁の流れとして循環している

 

 

私はよく、川の流れで説明します。

川は、一瞬たりとも、同じ状態を維持しません。

川には主体がありません。

 

だから川に向かって、

「水の流れを止めろ。水温を上げろ。水を赤色にしろ」

と命令しても、その命令を聞く主体がありません。

 

「水の流れが止まってほしい。水温が上がってほしい。水が赤色になってほしい」

と願っても、その願いを実現する主体もありません。

 

その願いは、決して叶わないのです。

つまり、欲を抱けば抱くほど、苦しみが生じるのです。

 

 

私達は、無常や無我を理解せず、

欲を抱くことによって、いつもいつも、苦しんでいます。

 

・良い人間になりたい

・人より秀でていたいあの人に嫌われたくない

・イキイキとした気持ちで生活したい

・病気になりたくない etc

 

でも、これは、全て叶わないのです。

一瞬、叶ったかのように感じる時もあるでしょう。

でも無常ですから、すぐに変化していってしまうのです。

 

・テストで1番になって、人より良い成績を取れることもあるでしょう。

でも、別の時には、追い抜かされたりします。

・今、病気でなくても、いつかは病気になります。

・今、あの人に好かれていても、別の日に嫌われる可能性があるのです。

・今、良い気分でも、30分後には、気分を害しているかもしれません。

・逆に、今、怒りの感情が生じていても、誰かに褒められたら、気分は一変します。

 

 

全ては無常であり、無我。

思い通りにはならないし、一瞬たりとも、同じ状態ではいないのです。

 

「思い通りになって欲しい。この状態が続いて欲しい」

という欲によって、苦しみが生じるのです。

 

「5つのこと」が分かった時、

これらのことも、深く実感しました。

 

だから、

「欲を追いかける生き方は、もう止めだ。欲を手ばなす生き方をするのだ」

と、強く思いました。

 

人生が、180度変わったような心境でした。

 

子供の頃から、答えを追い求めていた「真理」を、

体感することができたのです。

 

深い深い感動と、喜びを感じました。