34章 急に瞑想が上手くなる

 

カウンセラーとして活動し始めて数年は、

朝から晩まで、仕事をしていました。

カウンセラーとしての仕事だけではありません。

自分の腕1本で食べていくためには、ビジネス的な作業も、とても多かったのです。

 

その為、心身の観察も、

忙しさにかまけて、疎かになっていきます。

そうすると、また以前のように、思考に巻き込まれて、苦しむことが増えました。

 

会社員では無いので、食べていくためには、いつも売上を気にしなければなりません。

売上が下がると、

「生活できなくなるのでは」

という不安が、襲ってきて、巻き込まれることも、しばしば。

 

 

ある時、不安に対処できなくなり、

 

「きとんと心を鍛えよう。

その為には、毎日、しっかり瞑想する必要があるだろう。

もう一度、形ある瞑想に取り組もう。

仕事の時間を減らして、1日2~3時間、瞑想の時間を取ったって、良いはずだ!」

 

そう決心して、数年ぶりに、瞑想に取り組むことにしました。

すると、面白いように、集中して瞑想ができたのです。

 

瞑想を始めると思考はすぐに落ち着き、暴走せず、

身体の動き、心の動きに気づきを間に合わせることが、非常に容易で、

2~3時間、楽に瞑想を続けることができました。

 

瞑想を始めて、ちょうど10年が経っていましたが、

今まで書いてきたように、私はどれだけ努力しても、瞑想が全然上手くなりませんでした。

それなのに、今回は特別なことをしていないのに、とても簡単に瞑想ができるのです。

自分でもかなり驚いてしまいました。

 

それまでの10年。理論的には、

「苦しみから解放されるために、瞑想は重要だろう」

と思っていましたが、

実践していても、正直、効果を感じ切れないでいました。

 

私にとっては、形ある瞑想より、日常生活での観察のほうが、はるかに実りのあるものでした。

 

でも今回は、初めて瞑想が上手く出来るようになり、

効果も実感できるようになったのです。