15章 リトリート後のリバウンド

 

リトリートに参加すると、その後しばらくは、

思考にハマりむことが少なくなり、心が落ち着いた状態が続きます。

これを「瞑想の成果」だと信じていました。

 

しかし、リトリート後、2週間〜1ヶ月もすれば、

思考や欲が一気に活発になり、心が暴走するようになりました。

制御できないほど、思考が激しく動き続けるのです。

 

当時の私は、その状態で観察を続けることなど到底できず、

訳も分からないまま、心の暴走に苦しめられました。

 

そして、

「心穏やかな状態が続いて欲しい!」

という、強い欲も生じ、この欲にも巻き込まれていきます。

 

 

どれだけ思考や欲が生じ、心が乱れても、

「心穏やかであって欲しい」という欲が生じることも、

ただ、あるがまま観察し、放っておけば、心は落ち着くのですが、

それが、当時の私は、全然理解できていないし、そのスキルもなかった。

 

私だけでなく、瞑想に熟練していない方が、

陥りやすい傾向ではないでしょうか。

 

リトリートに参加して、その瞬間は苦しみが小さくなるのに、

その後はもっと苦しくなる。

そして、その状態をあるがまま観察できない。

 

 

「あるがまま」

が分かるようになるには、その後、

何度も、何十回も、何百回も、

失敗や模索を繰り返す必要がありました。