58章 スティサート師にお会いする
この頃、初めて、スティサート師にお会いする機会に恵まれました。
「お会いした」といっても、zoomでのオンラインでしたけれどね。
スティサート師は、説法を読んでいた時の印象と、変わらない方でした。
優しさと、包み込むような包容力のある方。
見習いたいところが、たくさん、ある方でした。
お会いできたこと、お話しできたことに感激し、とても嬉しい気持ちが生じましたね。
私からは、
勝手に師と思っているということ、
ここ数ヶ月の体験などを、簡単にお伝えしました。
スティサート師は、
業の話や、「共に精進していきましょう」
といったことを、話してくださり、とても嬉しく感じました。
中でも、印象的な内容だったのは、ここ数ヶ月の私の体験をお聴きになり、
「(あなたが体得した真理を、)人に伝えていきなさい」
と、アドバイスして下さったことです。
「人に伝えることで、あなたも成長する。
私も、人に伝えることで、とても得るものがあった」
とも、おっしゃられていました。
その言葉は、ありがたいものでした。
そして「伝えることで、私自身が成長できる」ということも、よく理解できます。
ただし、当時の私には、とても人に伝える余裕がありませんでした。
だって、ジェットコースターのように、心がメチャクチャに動き回っていて、息も絶え絶えな時でしたから。
それに、人に伝えるには、まだ智慧が無さすぎる。
「もっと修行して、智慧が生じなければ、無理だ」とも思っていました。
だから、とてもありがたいお言葉でしたけれど、
「それは今ではないな。もう少し機が熟してからだな」
と、思っていました。
でも、そのようにアドバイスして下さったことは、心に沁みました。
「もっと精進して、人に伝えられるように成長しよう」
と、より一層、励みになりましたね。
また、スティサート師は、
私が心理カウンセラーとして、人が苦しみから解放されるお手伝いをしていることに、
喜びの気持ちを、表してくださいました。
「立場は違うけれど、あなたと私は、同じことをしているのですよ。
あなたは、出家している訳では無いけれど、僧侶と同じことをしているのです。
そして、お互い、今世で涅槃に至れるかは分かりませんが、共に、精進していきましょうね。」
この言葉にも、感激しましたね。
「出家」という形を取っても取らなくても、同じことをしているのだ。
とても嬉しく、「形・形式にこだわらなくて良いんだ」と思わせて頂きました。
さらに、お会いして数日後、通訳をして下さった方からメールを頂きました。
スティサート師が私に、
「バイマーイ」
というニックネームを名付けて下さったと。
タイでは、通常、ニックネームで呼び合うのだそうです。
お会いした時に、スティサート師からニックネームを聞かれたのですが、
日本人の私には、ニックネームがありませんでした。
そこで、ニックネームが無かった私に、師がつけて下さった、というわけです。
バイマーイ(baimaai)
とは、タイ語で「葉っぱ」の意味だそう。
苗字の「林」から、
自然な感じと、やわらかいイメージ
を連想してくださった、とのことです。
それ以来、スティサート師には、「バイマーイ」と呼ばれています。
まさか、比丘(僧侶)に名前を付けて頂けるとは、思ってもいませんでしたので、感激しましたね。
ありがたいご縁でした。
